Secret Book ~放課後2人時間~
晴輝が目を覚ますと同時にあたしは必死で謝った。






その必死さに晴輝は笑って







“大丈夫だよ”と言った。






それに晴輝が結婚のことを悩んでる理由も聞いた。






「あたしは晴輝とずっと一緒にいられるって信じてるの!」







「信じてるだけじゃダメなんだよ。」







だけどね、晴輝。







あたしは晴輝とずっと一緒にいられるって信じてるんだよ?






「あたし晴輝がいなくなっちゃったらそりゃすぐには立ち直れないよ。でもね、生きてる間にしたいことっていっぱいあるじゃん。あたしは晴輝と結婚したい。死ぬとか死なないとか関係ないよ。」







だって…






「そんなの、病気の人じゃなくったって結婚してすぐに交通事故で亡くなる人もいる。あたしたちは他の人たちと大して変わんないんだよ……」





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