Secret Book ~放課後2人時間~
「晴輝、優良ちゃん久しぶりね。」






あたしには記憶がない。






だから軽く頭を下げた。







「ところで話したいことって何なの?」






「俺は10月に余命勧告された。」







晴輝がそう言った瞬間晴輝のお母さんの顔が引きつったのがわかった。







「ど、どういうことなの?」







「俺は4月に死ぬかもしれない。」







晴輝のお母さんは涙を流した。








「晴輝…本当なの?だから行かないでって言ったのに…」






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