Secret Book ~放課後2人時間~
「晴輝は優良ちゃんと一緒に過ごせて…優良ちゃんと結婚出来て幸せだったと思うわ。」






晴輝のお母さんはそんなことを言う。






ねぇ晴輝?






晴輝はあたしといられて幸せだったの?





あたしと結婚して幸せだった?






あたしは晴輝と過ごした日々がかけがえのない宝物なんだよ。







晴輝、晴輝…!






あたしは病室を駆け出した。







そしてあの丘の切り株に1人立ってみる。






「晴輝がいなきゃ何も感じないよ……」






晴輝がいたから知った感情。






晴輝がいたからした恋。






全てが思い出になってしまうの?



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