Secret Book ~放課後2人時間~
「優良…」






振り向くと泣き腫らした目の優奈と恭也が立っていた。







「帰ろう?」






電車に乗って家に帰った。







晴輝の家じゃない家。






あたしはどうしても晴輝から抜け出さなきゃならないの?






「優良…図書室行こう?」







晴輝がいなきゃ図書室が図書室じゃない。






こんなにも愛してるのに離れなきゃならないの。






そういえば……






あたし、晴輝とずっと文通してたね。






まだあのしおりは残ってるのかな……






それとも誰かが処分した?




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