妖華にケモノ
高尾の重さに耐えられなくなり、その場に共倒れをする。冷たい壁に両手を押し付けられ身動きが取れない。高尾は一向に首から口を離そうとしない。
「痛いっ...やめっ」
その時だった。高尾の頭に何かがぶつかり高尾はその場にバタリと倒れこんでしまった。
「お嬢さん無事...って葉蓮さまぁ!?!?」
「え?」
首筋を抑え声のする方を見ると、真っ白い髪をした少年が立っていた。その白髪の少年は此方に駆け寄ってくるなり、目を輝かせてこちらを見ている。
「葉蓮様!葉蓮様!!」
「貴方だれ?それに兄の名前を...」
「がーん。忘れてしまわれたのですか!?」
「と言われましても...アイタタ」
それにしても高尾に噛まれたあとが痛い。歯型が付いているだけだろうと思い、手鏡を取り出して見てみると。2つの穴が首筋に開いていた。驚きを隠せない私に白髪の少年は物を言う。
「あぁ、可哀想に。このたわけ鬼めが」
「鬼?」
「痛いっ...やめっ」
その時だった。高尾の頭に何かがぶつかり高尾はその場にバタリと倒れこんでしまった。
「お嬢さん無事...って葉蓮さまぁ!?!?」
「え?」
首筋を抑え声のする方を見ると、真っ白い髪をした少年が立っていた。その白髪の少年は此方に駆け寄ってくるなり、目を輝かせてこちらを見ている。
「葉蓮様!葉蓮様!!」
「貴方だれ?それに兄の名前を...」
「がーん。忘れてしまわれたのですか!?」
「と言われましても...アイタタ」
それにしても高尾に噛まれたあとが痛い。歯型が付いているだけだろうと思い、手鏡を取り出して見てみると。2つの穴が首筋に開いていた。驚きを隠せない私に白髪の少年は物を言う。
「あぁ、可哀想に。このたわけ鬼めが」
「鬼?」