モザイク
「おかえり時宗」
「お、おう」
「あ~すっきりした!
あっち、足湯あるって
≪天空の湯≫だって
山の上に足湯ってすごいよね。行ってみよう!」
なんだかすっきりとした気分だ。
言えなかった言葉があたしの中でよどんでいたのかもしれない。
10年もぐずぐずした思いが、
車のワイパーを動かしたみたいにすっきりとしていた。
赤と黄色のモザイクに見えていた葉っぱたちが間近に鮮明に私の前にある。
山の上までやってきた人たちが楽しそうに景色を見ながら、
細長い小さな池の様な温泉に、
思い思いに足をつけていた。
私はニーソックスをくるくるっと丸めてスニーカーに戻して、
そっとお湯に足をつけてみた。
「ひゃっ、あつっ」
「おい大丈夫か?」
「熱いけど気持ちいいよぉ、時宗もやってみなよぉ。」
靴下を脱いで恐る恐る足をつけようとしている時宗を笑い飛ばしながら、
大きく息を吸った。
秋の空気を吸いながら、
身体の中から浄化されていく気分だった。
「お、おう」
「あ~すっきりした!
あっち、足湯あるって
≪天空の湯≫だって
山の上に足湯ってすごいよね。行ってみよう!」
なんだかすっきりとした気分だ。
言えなかった言葉があたしの中でよどんでいたのかもしれない。
10年もぐずぐずした思いが、
車のワイパーを動かしたみたいにすっきりとしていた。
赤と黄色のモザイクに見えていた葉っぱたちが間近に鮮明に私の前にある。
山の上までやってきた人たちが楽しそうに景色を見ながら、
細長い小さな池の様な温泉に、
思い思いに足をつけていた。
私はニーソックスをくるくるっと丸めてスニーカーに戻して、
そっとお湯に足をつけてみた。
「ひゃっ、あつっ」
「おい大丈夫か?」
「熱いけど気持ちいいよぉ、時宗もやってみなよぉ。」
靴下を脱いで恐る恐る足をつけようとしている時宗を笑い飛ばしながら、
大きく息を吸った。
秋の空気を吸いながら、
身体の中から浄化されていく気分だった。