《詩集》虚構の復路

フラッシュ

『フラッシュ』

甦る記憶
強制的なリフレイン

まばたきの合間に夜が更けていく

衝動的な愛だって
無いよりマシでしょう
空っぽよりも詰まってる方が良い

滔々と語りながら
夜を背にして立つ君は

まるで閃光

残る人生を白く染め上げて
ひとりの人間を壊していった

君はこの世の終わりみたいに
頬を濡らして嘆いたけれど
僕はそれほど
愛が欲しかった訳じゃない

空虚な日々も
稚拙な理想も
写真のように残せただろう

君に触れて君が触れて
得るみたいに
失うことができたなら
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