《詩集》虚構の復路
創造想像
『創造想像』
砂混じりの風が頬を引っ掻く
ぬるい液体が一筋溢れて
じわりじわりと意識が揺らぐ
黙って背中を合わせる貴方は
ひやりと冷たい息を吐く
時間なんて止まればいい
爪先霞む薄暮の中で
飲み込んだ台詞は
驚くほどに安っぽい
どうしようもなく月並みで
脳が震えて可笑しくて
私を創ったヒトがいるならば
それは貴方かもしれないと
ぼんやり思ってしまうんだ
砂混じりの風が頬を引っ掻く
ぬるい液体が一筋溢れて
じわりじわりと意識が揺らぐ
黙って背中を合わせる貴方は
ひやりと冷たい息を吐く
時間なんて止まればいい
爪先霞む薄暮の中で
飲み込んだ台詞は
驚くほどに安っぽい
どうしようもなく月並みで
脳が震えて可笑しくて
私を創ったヒトがいるならば
それは貴方かもしれないと
ぼんやり思ってしまうんだ