本気の偽りの恋。
苦しい夢
そこには
あの時の〈私〉と〈あいつ〉がいた。
二人とも幸せそうに笑い合ってる。
でも、それも一瞬。
次の瞬間には
〈私〉は、顔を手で覆って大泣きして
〈あいつ〉は
〈私〉を睨んでる。
そして、口が微かに動く。
〈あいつ〉が〈私〉に何を行っているのか
見えなくて、よく、目を凝らす。
口が動く。
«消えろ»
はっきり読み取れる。
«死ねよ»
やだ…また、、思い出す、
怖い、体が震える。
「いやっっっ!!!」
がたっ…
「おい、北条、先生の授業が嫌か。」
そこには〈あいつ〉も〈私〉もいなくて
切れ気味の北野先生と、いつもと変わらない風景。