本気の偽りの恋。
コイ


放課後

私達は部室に行き、涼くんの事を話した。


笑顔が素敵なとこ

名前を読めなかったこと

名前で読んでくれること

意外と、面白いとこ

私が一目惚れだったということ


真奈はずっと嬉しそうに笑って話を
聞いてくれた。

「でね、真奈にうちあけてから
涼くんのことばっかり考えてるんだーっ」

「ほんと、沙那は単純なのね(^^)
私、全力で応援するから!!!」

単純って…笑

確かに、単純だよ。

昨日までアイツを思い出してずっと泣いていたから。

これで、これで、前を向いて進める。

そう信じてた。

「よし、沙那!!涼んとこ行こう!」

へ?

「いや、なんでなんでなんで!?」

恥ずかしかで無理!!!
顔を左右に何度も振って無理無理!と
抵抗したけど

「同学年の子に取られちゃうよー?
い い の?」

それは絶対嫌だ!!!


「…行きます参りました。」

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