本気の偽りの恋。
涼
涼くんと初めて一緒に帰る時、
すごくドキドキしたのを覚えている。
涼くんは部活をして、自主練をするから
9時までずっとまってた。
一緒に帰りながら、
星空を見上げ、
「先輩、みて、あれ、すごい光ってるやつ
あれ、なんていうかしってる?」
「んー、知らない(笑)」
そう言うと、涼くんは笑って
「一級品だよ!!」
といった。
「……ぶふっ………それをいうなら
一等星!」
馬鹿だなっておもって同時に
かわいいなって思った。
その後も、お馬鹿発言は続いた。
「夜空ってさあ、無料の天体観測だよね。」
「あーのね、天体観測は、無料!(笑)
無料のプラネタリウムでしょ!(笑)」
「あ、そっか(笑)
あちゃーっ(笑)」
ほんとに楽しかった。
たまに、名前を間違えることもあった。
さな
じゃなくて、
なさ
とか、いとしくていとしくて
笑って許した。
2週間くらいたったころには、
呼び捨てで呼び合って、
私も甘えるようになった。