『オレ様カレシ?!』
「ごめん、付き合えない」

私はそうキッパリと答えた。

すると鈴木くんは不気味な程な
笑顔のまま、私に
一歩、一歩と近付いてくる。

だんだん恐怖に思えてきて、
私はじりじりと後ずさりをする。

「どうしてダメなの?」

相変わらずの笑顔のままそう言う鈴木くんは
歩く足を止めない。

とうとう、壁にぶつかった私は
逃げ場を失ってしまった。

…どうしよう…

誰か…!!

「ねぇ、俺とつきあえよ」

彼の顔を見ると、さっきまでの笑顔は消え、
私の恐怖は一層強くなる。

「…鈴木くん、やめて。」

私から出た声は自分でもびっくりするくらい小さく、震えていた。
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