奴隷vs王様





「でも?」






「どうしてアンゼィ様がこんな私を…?」







「聞きたい?」







「うん…。」







「前に俺がダイン専用水汲み場に行ったでしょ?」






「うん…。」








「その時、俺のまわりは家来達ばっかだった…。」








「そして、調べ物が終わったから帰ろうとしたら…家来の隙間からロンリィーの姿が見えた…。」








「そして…あの時、俺はロンリィーに一目惚れをしたんだ…。でも、俺はキング…この大会で俺の嫁が決まる…。好きでもない奴と結婚なんてしたくない…。」








「俺は、ずっとロンリィーの事思ってたんだよ…。」








「アンゼィ様…。」







ロンリィーは泣き出した…。







可愛い…






いや…泣き止ませなきゃ…。






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