偽りの小悪魔ガール
「大丈夫です...だから、離して下さい!」
あたしは少し眉間にしわを寄せ強く言った。
けど..
「いやいや待ってよ~なに?俺の事嫌い?!」
相変わらずあたしの腕をぐっと強く握ったまま
そう問いかけてきた。
「嫌いです」
「ふ~ん?まぁ言っとくけど俺3年なの、キミの先輩!だからさ、あんまり逆らっちゃあ俺のプライドもなくね?」
「...っ」
なんなんですか本当にコイツ~!!!
あたしは無言で、だけど
ビリビリと力を入れていた。
「だから、付き合ってよ!俺と」
「いやです!」
するとそのとき
「あっそ、なら...」
今まで目の奥は笑っていないものの笑顔だった
その表情がガラッと豹変し....そしてそのまま
「っっやめてくだっさい....!」
ぐんぐんあたしの顔に近づいてくる...
ああ...もうっ...だめ。
吐息がかかりいれていた力を抜きかけた。
そのとき