偽りの小悪魔ガール


なに...どういうこと


「だから俺も実は、演じてんの」

「ほ、んとに?」

「あぁ、みんなの前ではいい人ぶってる。俺転入してきたんだ2年から」

「そうだったの...」


2年で、転入....あれ?


なんか聞いたことがある...



『なんかね、噂で聞いたんだけどうちの学年に友里と同じくらいモテる男子がいるらしいの!』

『それが!2年から転入してきたらしいの!それで、その彼がさっきたまたま外にいたから...つい、友里を置いてきてしまったわけなの...』


あれ...たしか美姫がこんなこと言ってたような


ま、まさかそれって早見くん?!


「も、もしかして早見くんその、モテる?」

「まぁな」



....確定。


でもまさか...あたしと同類だったなんて....


ってことは!!!なおさら好都合じゃない!!!


「じゃ、じゃあお互い秘密ってことでどう??」


ご機嫌な様子であたしが微笑むと


早見くんはバッとあたしから視線をそらした。



え....なんか、しかも顔赤い。


も...もしかして....



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