偽りの小悪魔ガール


「今日の帰り迎えに行くから」

「え?」

「だから、帰り迎えに行くから教室で待ってろ」

「でも...その、ばれていいの?付き合ってるみたいなこと。いくらかりそめでも」

「いいよ。...むしろその方が好都合だし」

「なに?」

「いや!んでもない!とりあえず待っとけ」

「わ、わかった」


俺は友里を立ち上がらせて先に行かせてから


しばらくして教室に戻った。



...かりそめね。



んま、そんな関係すぐ終わるだろ。



そう考えながら。



< 41 / 56 >

この作品をシェア

pagetop