偽りの小悪魔ガール


♪友里side♪


「え?!なに、付き合ってるの嘘なの!?」

「うん...」


放課後の教室、まだみんながやがやうるさい中


山本君との噂は嘘だって美姫に言った。


「学校中その噂ですごかったんだよ?!あんたほんと...すごい力持ってるわ」

「ふふふっ」

「いや、山本君の気持ちも考えてるの?」

「そりゃ...もちろん。利用したこと悪いなって思ってる」

「ならよし、人間味があるってことわかったからよし!」

「ひっひどい!(笑)」



すると

「「きゃあっ」」


女子達がいきなり悲鳴をあげたから

見てみれば後ろのドアに寄りかかる早見くん。


「えっなんで早見くんが?」
「うわ...近くでみたけどイケメン」
「どうしたんだろ...」


コソコソ話す女子達とは裏腹に

悲鳴を上げた数人に話しかける早見くんは


その女子達に指を指されて....あたしを見た。


「えっ友里!なに!?早見くんアンタのこと指差してない!?」


隣で興奮しだす美姫。


まぁそうよね、美姫はあたしより前から彼のこと知っていて

文化祭の買出しのときですら見に行ってたくらいだし...


「ね、友里どういうこと!?」

「美姫!....っごめん!詳しくは電話する!」

今ココで説明したところで

無駄なのは目に見えているわけで...


続々と教室の周りにあつまる早見くんギャラリーのためにも


この場をなんとかしなきゃいけなく、

あたしは唖然とする美姫を置いて


早見君に駆け寄った。


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