偽りの小悪魔ガール


終業式が終わり

各教室でHRの時間。


これが終われば帰れるのよね...

んん~っと伸びをしたとき

「はい」と前の男の子から手渡しされたプリント。


「あ、ありがとうっ」

ニコって微笑むも、


机に置けばいいじゃない!わざわざ手渡ししなくったって...


なんて思ってることは絶対、秘密。



「えープリントに書いてあるように、明後日からクラスの親睦を深めることを兼ねた勉強合宿を行う。詳しくは_______」


「....嘘でしょ」


プリントにはふと文字で『学年合同-夏の合宿-親睦を深めよう』


なんて書いてある。


はぁ....こういうのはパス。

「...えっ?!」

思わず声をあげてしまう、


集まるクラス中の視線。



「どうしたー?西条」

「あ、いえ!」


....だってそこには『強制参加』の文字。


嘘でしょう?


明後日から...2泊3日?!



美姫に目で訴えてみるも

「たのしみだねっ」なんて騒いでる...


神様女神様...


あたしに普通の夏休みを下さい。
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