偽りの小悪魔ガール
♪友里side♪
「気をつけるのよ!?友里、日焼け止めある?」
「大丈夫よ、ママ。あたし行ってくるわね」
あたしに対してすごく過保護なママは若くして子供を産んだから
今でも歩くと兄弟に見られることのある
とっても可愛い人。
いつもふわっとバラの香りを漂わせていて
あたしの大きな目も色白な肌も、このふわっとした髪の毛もママ譲り。
「気をつけるのよ??」
「はーい」
と、ドアを開けたときだった
「ひさしぶり!!!」
「...わっ、おおおおにいちゃん!?」
「わあー要(かなめ)!!」
お母さんの包容も優しく受け止める長身の男...こそ、
あたしの4歳年上のお兄ちゃんの要。
身長185センチのモデル体型に
オシャレにセットされた茶髪、
その端正な顔立ちのせいかよくハーフに間違われる。
「お兄ちゃん...大学は?」
「うんちょっと連休が出来て、久々に帰ってきたんだ」
「そうだったの」
お兄ちゃんは21歳のここらでは有名な名門大学に通う3年生。
お兄ちゃんもまたモテモテで最近では読者モデルをしたり
大学のミスターで1年生からグランプリとったり、
なのにあたしとは違ってそれをはなにかけないし
レディーファーストの出来る優しい性格。
だからあたしの自慢のお兄ちゃん。
そんなお兄ちゃんは大学生になって一人暮らしを始めた
らしいんだけど...半年振りに帰ってきたのだ。