偽りの小悪魔ガール

謎のイケメン







そんなある日、


文化祭を目の前にしあたしと美姫は

買出しにきていた。


「ねぇ..美姫これでいいの?」


そういって手に取ったものを美姫に見せようと顔を上げると


『うわ...面倒なことになってるし』


あたしはそう思いながらもぱちっと目を見開いた。


「あのっ...可愛いですね!!」
「どこ高?名前は?」

そこには見知らぬ制服の男の人が2人立っていた。


...いや、ここ100均だよ??


こんなところでナンパはさすがに初めてなんだけど。


っていうか美姫どこー!!



「ねぇ、名前は?」

あたしが呆然としていると1人がそういって

詰め寄ってきた。



ううっ...香水が...キツイ。


「友里です...」


けど、演じれ自分!

面白い展開になるかもしれないんだよ!


あたしはそう自分に言い聞かせて


上目遣いをしてみせた。


すると彼はみるみるうちに頬を染める。


「あのっよかったら、メアド交換しません?」

「えと...いいですよっ?」



『面白くなりそう!!ふふふっ』
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