偽りの小悪魔ガール
もちろんあたしの声は聞こえることもなく
「まじですか!!嬉しいっす!」
と彼はメアドを交換するとすごく照れたようにして
一目散にいなくなった。
...なぁーんだ。
連れ去ってくれてもよかったのに。
ふ~つまんないの。
あたしはプクッと頬を膨らませてから
「み~き~」としぶしぶ歩き出した。
「美姫どこ~?」
さっきから電話にもでない、美姫。
あたしは一か八かこれだ!と文化祭に使う道具を購入して
店の前に出た。
すると「友里!!!」
美姫はあたしに続いて店から出てきた。
「ちょっとどこにいたのよ!美姫」
「ごめんごめん~!ちょっと面白いことがあって!」
「なによ」
あたしは美姫は学校に帰りながら
美姫のいなくなった理由を問いただすことにした。