たった一人の甘々王子さま
数年後の未来を少し。
あるところに、心に傷をもって全身を硬い鎧で纏っている女の子がいました。
その女の子は全く笑わないのです。
ある日、その女の子は王子さまと出会いました。
王子さまはとても優しくて、いつも女の子の傍で笑顔で寄り添っていました。
晴れの日も、雨の日もずっと傍に居ました。
そのお陰で女の子は癒されて、笑顔が増えてきました。
少しずつ重たい鎧も剥ぎ取ることができました。
全ての鎧を脱いだとき、女の子は幸せの階段を上ることができました。
キラキラと光る階段を上ったとき、そこには王子さまが花束を持って待っていました。
王子さまが女の子に言いました。
『あなたの笑顔が大好きです。僕のお嫁さんになってくれませんか?』
女の子はとても嬉しくて涙を流しました。
『私が笑えるようになったのはあなたのお陰です。私もあなたのお嫁さんになりたいです』
みんなに祝福されて二人は幸せになりました。