たった一人の甘々王子さま

さて、お湯も沸いたし麺を茹でます。
サラダをテーブルに出しているときに、部屋着に着替えた浩司がキッチンにきました。


今日もお疲れさまです。
キュッって抱き締めて、食事の準備再開。



出来上がったら二人で食べて、洗い物は浩司がしてくれることになりました。
やったね！
拭いて棚にしまうのは手伝いますからね。



お風呂が沸いたら順番に入ります。
浩司は持ち帰りの仕事があるので一緒には入りません。
もちろん、残念がるのは浩司です。
明日も仕事があるので、体力を奪われると大変なんです。
先生は遅刻できませんからね！




さて、明日の準備ができたら先に布団の中へ。
書斎の電気はついているので、浩司の仕事はもう少しかかりそうですね。


.........なにか飲み物でも持っていこうかな？



キッチンへ戻ってたまには緑茶でも用意しようかな。
急須と湯飲みを取り出して温めます。


『コンコン』
ドアをノックしてお邪魔します。
パソコンに向かい合った浩司がカッコ良く見えました。


そっと湯飲みを置いたら立ち去ります。
が、やっぱり捕まりました。右手首。
たまに効果がある作戦を実行。
成功と失敗の確率は半々です。
逃げられない時もあるのです。


次の日も仕事があるときは、大抵逃げることができます。
............。
大丈夫でした。
『おやすみなさい』と、声を掛けてベッドに潜り込みます。


浩司が隣に寝に来たときは、すでに夢の中にいます。



そして、また朝が来ます。
浩司を起こさないようにそっとベッドから降ります。



............。
昨夜、さりげなく狙われたようです。
鏡を見たら、鎖骨の辺りに赤い痕がありました。
やられました......。


ま、ちょっと嬉しいんですけどね。
浩司には、内緒ですよ。