たった一人の甘々王子さま
「ちょっと、浩司?なんで?待って!」
「待てない。っていうか、もう待った。合宿の準備できたって言ったよね?なら、残りの時間は俺に頂戴。」
『チュゥッ―――』
浩司が捲し立てるように説き伏せて、優樹の左胸の下に吸い付いた。
「えっ!」
胸にキスされて驚く優樹。
浩司はしたり顔、
「よし。まず1つ目。次はね......」
「あっ!」
胸の先端を口に含み、舌で転がし始める。
優樹の甘い声が可愛くて、煽られた浩司は強く吸い付いた。
反対の胸は指で弄っている。
浩司に触れられると気持ち良くって、優樹は抵抗する力が弱くなっていく。
『チュポン――――』
と、音がしたら優樹の身体がうつ伏せになる。
「実はね、お守りのメインはこっちなんだよね。」
浩司が耳元で囁く。
優樹はあっという間に首だけスウェットを脱がされてしまう。
「ちょっと、ねぇ、浩司っ? 何するの?」
優樹の問いに答えず、浩司の唇は優樹の首筋、背中、わき腹にキスを落とし赤い花を咲かせていく。
1つ、2つ、3つ........と。
「合宿には、男も居るんだろ? 優樹は俺のモノって印、つけておいたから。これ、お守り。この身体、誰にも触らせないで........」
優樹の背中に頬をすり寄せて力なく不安を言葉に出す。
そんな浩司に対して優樹は不満声。
「ちょっと! 何がお守りだよ! そんな処に付けたらみんなとお風呂入るときにバレちゃう!」
「......バレてもいいの。その為なの。」
「んもう、意味わかんない! 退いて!起きるっ!」
優樹が腕を突っ張らせて上半身を起こす。
と、同時に露になった可愛らしい胸が浩司の大きな手に包まれて、揉まれる。
「んあっ!!」
「これ、俺のなの..............明日、揉めないのは寂しい。」
甘い声で淋しげに呟く浩司は自身の胸に優樹を抱き寄せる。
「ちっ......ちょっと!ヤダって......浩司ってば!」
優樹の制止も聞かず、浩司の手は動きを止めない。中途半端に脱がされたスエットが優樹の動きを鈍くさせる。
「んっ、もう......浩司っ......あっ......んっ!」
優しく、でも強く浩司の手が優樹の胸に刺激を与える。弄られて固くなった先端が口内に含まれ、更に舌で愛されていく。
優樹は抵抗できず、喘ぎ声が漏れ、浩司に与えられる快感を受け止めるだけ。
「優樹......気持ちいい?........抱いていい?」
いつもの心地よい低い声が囁かれるともう我慢できない。
優樹は腕だけ通していたスエットを片腕だけ脱いだ。
そして、浩司の顔に手を添わせ自分の顔に近づける。
「んもぅ.............浩司のバカッ」
「優樹......」
『チュッ』と、唇が触れ合うと、もうシーツの波に溺れるだけ。
あっという間に裸にされて、浩司の中心にある昂りが優樹の潤った中に入ってくる。
ヤキモチを妬くわ、拗ねるわ、甘えるわ..........
『本当に26の仕事ができる男ですか?』
浩司に抱かれながら優樹は疑いたくなった。