泣いてもいいよ。
あれからというもの、大垣くんと話すことは格段に減った。いや、2ヶ月以上口も聞いてない。
大っ嫌い宣言したからね。
無理やりエッチしようとするなんて最低。怒りなんて一生おさまらない。
「おのはる、前は悪かった……」
言ってきたけど、無視した。
「おのはる。俺ちゃんと」
「おのはるおのはるうるさい!もう喋りかけないで。もう二度と顔みたくない!」
教室で大きな声を出してしまったけど、もうどうでもいい。ムカつく。もう、ムカつく……!
「……ごめん」
大垣くんの悲しそうな声。
唇をかんで振り返らずにうつむく私。

これでいいんだ。
人生のなかにこんな別れだって必要なんだ。
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