ぼくとボクと空の青



"コウくん"は


ぼくの

ちっちゃいときのあだ名。



"晃"って書いて

"あきら"


ぼくの名前。



「"晃"って"コウ"とも読むんだぜ。」


「そうなの?ぼくそんなのしらない。」


「そのうち学校とかで習うよ。」


「"コウ"くんはもうしってるんだぁ。すごいねぇ。」




ずっとむかし。


"ぼく"が

"ボク"を



捨てちゃう前に

"ボク"がそう言った。



"ぼく"が生まれた街の空とよく似たこの景色を眺められる

この場所で。




「だから今日からオレは"コウ"な(^-^)v」




前に"コウ"くんが言ってた


『"キミ"じゃない。』



なんだ。





そういうことか。





うん。

"キミ"

じゃない。



"コウ"だ。



ぼくの"コウ"。
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