ぼくとボクと空の青
強い"ボク"の
最初で最後のおねがい。
「もう、忘れんな。」
頑張れないのに
"頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃ"
って、自分を追い詰めて。
いつも
自分の大事な"ボク"を苦しめてた。
自分で自分を淋しくさせてたんだ。
それでも"ボク"は
ずっと待っててくれてた。
"ぼく"が大好きな、あの街を、空を思い出せる
この場所で。
ごめんね。
気づけなくて。
ずっと待たせてて。
ありがと。
ずっと待っててくれて。
きっと
人はいつまで経っても
ないものねだり
だから
人はヒトを好きになる
憧れ
憧れ
憧れて。
"ぼく"が憧れた
空いろのキラキラ。
"ぼく"の"ボク"に。
「おかえり。」
「ただいま。」
そういって
"コウ"くんは"ぼく"になった。