恋は前途多難?
怖いんです!
私は昨日失恋した。
理由は私の知らない間に彼女を作ってたみたい。
会社の帰り道に私以外の彼女と仲良さ気に歩いているところを
見てしまった私は放心状態で意味もわからぬまま家に帰っていた。
そのまま何も言えずに今日も仕事に来たわけだけど、
ミスを連発しすぎて課長には雷を落とされる寸前。
今もミスをして課長の前に立っている。
「…おい」
その声と共に私の肩も震え上がる。
こうも殺気を放った話し方をするのは
…彼しかいない。
ビクビクッ!
そんな効果音が出そうなほど震え上がった
私の肩はそこから動く気配を全く示さなかった。
「星村 真白(ホシムラ マシロ)。呼んでるんだが」
後ろから手がニュッ…と伸びてきて…
私の肩を掴んだ。
「きゃぁぁぁぁ!」
そんな悲鳴と共に私はオフィスから逃げ出した。