【短編】執事はいつも主人のそばに
私はそのままベッドで寝てしまっていたそうで、起きたらもう夕方になって
いた
「あ!!」
私はベッドに倒れるような形で寝ていたのに、起きたら布団が掛かってい
た。しかも、涙を流したまま
布団を掛けてくれたのはおそらく、佐久間さんだ
佐久間さんに泣いているところを見られてしまったのだ
佐久間さんは泣いていた私をどう思ったのだろう、ただの執事だと思ってい
るから起こさずに布団を掛けてくれたのだろう
私は佐久間さんのことを思って泣いているのに
そう思うとまた、涙が溢れてきた