【短編】執事はいつも主人のそばに
執事はいつも主人のそばに 5
バンッ
勢いよくドアを閉めた私は、ドアの前で座り込んでしまった
気づいたら私、佐久間さんのことばっかり考えてる
風にあたろうとバルコニーに出ると、庭でお花の手入れをしている佐久間さ
んが見えた
「なんで、なんで、その顔を私にはしてくれないの」
お花の手入れをしながら笑っている佐久間さんを見て、私は涙を流しながら
声を出した