大きな初恋だった。私にとっては。
でも、その言葉は嘘だった。
時は流れ、6月の宿泊学習のとき、綾は完全にあっちのグループ…通称、イキスギ女子、女王様軍団と呼ばれるグループにいた。その頃、そのグループは学年、男女問わず幅をきかせ、そのグループと仲が良い人がいっぱいいた。もちろん、今もいる。そんな、リーダーぶってる人達の仲間になるのは嫌、かといってたいして仲良く無い人達とつるむのも嫌。
私はクラスから浮くギリギリのところにいた。
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