病愛。【完】
私は全てを二人に話した。





いとこの恭平がキスしてきたこと。




そして告白されて…




真と抱き合ってるのを見た恭平が豹変したこと。






そして…




恭平に縛られた生活をすることになったこと…









「何それ…」




成美はあぜんとしていた。





颯は…





「お前は…恭平が好きなのか?」





そう問いかけてきた。





「…好きじゃないよ。」




そう私は迷いなく答えた。





「……とりあえず、そいつは異常だ。」





そう言うと颯は立ち上がった。









「『いずれは俺のものになる』だ?ふざけやがって。」










ボソッと颯は言うと屋上を去った。








「私も…いとこくんは異常だと思う。」




成美はそう呟いた。





「だっておかしいよ!!真くんを消そうとしたんでしょ?!」





私は黙って成美を見ていた。





「綾香。そいつは危険。すごく危険…」




成美は何度も「危険」という言葉を繰り返した。




やっぱり私の危険信号は合ってたんだ。





「うん…話、聞いてくれてありがとう。」




私は成美にお礼を言った。





恭平は、異常…





そんな言葉を繰り返しながら私は成美と一緒に屋上を出て教室へと向かった。
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