病愛。【完】
「綾香?あの二人は消さなきゃダメだろ?」





なんでそんなこと平気で言えるの?






なんで…





そんなに笑顔で恐ろしいことが言えるの?






ねぇ。なんで…






私はベッドから起き上がると恭平の元へ行く。





そして後ろから抱きついた。






「綾香?」






「恭平。私…なんでも言うこと聞くから。もうやめて…」






「なんでも?約束も守ってくれる?」





「う…うん…」






私は意を決してうなずいた。






すると…





「伊藤!!そんな奴の言いなりになんてなるなっ!」






「俺らは大丈夫だよ!!だから…自分を犠牲にするなっ!!」








颯…真…







「うるさい奴らだね。さっさと消しちゃおうか…」






「やめてっ!」







もう…私…






「じゃあ…俺のものになってよ?綾香。」







恭平の要求に…私は断ることなんてできなかった。







「わかったよ…わかったから…」






私は恭平を抱きしめる力を強めた。







そして恭平を落ち着かせるように何度も繰り返してつぶやいた…
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