病愛。【完】
朝輝side






綾香先輩、可愛いなぁ…




僕はバタバタしている綾香先輩を見て思った。








____実は僕は小学生のころ、綾香先輩に一目ぼれをしていた。










一目ぼれしたその日から僕はずっと綾香先輩を思い続けてきた。





でも、綾香先輩は今日まで僕のことを知らなかった。





真は友達の話をしないんだろうか。





そう、真をうらんだりもしたが…





まぁいい。





だって今、僕は綾香先輩の家にいるんだから。





そして真も風邪で動けない。






今日がチャンス…!!





「真?入るぜ。」




僕はそう言うと真の部屋に入った。





でも…そこは真の部屋じゃなかった。





可愛いものがたくさん置いてある。





「綾香先輩の部屋…?」





そう呟いた時、僕の中の男の本能が目覚めた気がした。






僕は息をのみ…ドアを閉めた。





そして綾香先輩のベッドに寝転がった。





これが…綾香先輩のベッド。





やっぱり綾香先輩のにおいでいっぱいだな…









この時、自分でもわかっていた。





自分が異常におかしいということに___
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