病愛。【完】
病度Lv5
私はどうしようもないくらい恭平が嫌い。




でも、恭平はどうしようもないくらい私が好き。





大きくすれ違う思いが…




交わる日なんて来る…?












休日。




今日から3連休だ。




私は朝、携帯の着信音によって起こされた。





私は眠い目をこすりながら電話に出る。






「もしもし?」




『綾香?』




その声にビクッとする。




それは…




「恭平…」





恭平の声だった。





『なんだよその声。そんなに俺と話すのが嫌か?』





「いや!違うから…」





『ならいい。』





いつまで私は恭平の機嫌をとってなきゃいけないんだろう…





私は恭平の声を聞きながらそう思った。





『デートしようぜ。』





…デート?





「なんで…」




『俺らは彼氏と彼女の関係だろ?』





それは…そうだよ。




でも私は認めてない。




恭平が彼氏なんて…





「でも…」





『へぇ。俺の言うことに逆らってもいいんだ?』





その言葉に私はビクッとする。





恭平は私を手に入れられなかったら。







「学校と私に関わるすべての男子を消す。」









それが私を縛る恭平の言葉。





『綾香。行くよな?』




「…うん…」




私はもう恭平から逃れることはできない。





恭平からの電話を切るとまた携帯の着信音。





また恭平…?




そう思って呆れながら私は電話に出た。









「もしもし。」




『伊藤…?』
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