病愛。【完】
恭平の家に…?




私はためらった。




でも「行きたい」って気持ちのほうが、強かった。




やっぱり今日の私、おかしいや…











「わかった…行く。」





なんでこんなこと言っちゃった?




私ってさ…恭平のこと…




こんなに気になってたっけ…?





「じゃあ行くか。」




恭平は私に手を差し出す。




その手をつかむ私。





つかんだ手から恭平の熱が伝わる。





そんな熱を感じて顔を赤くしてしまっている私。





なんでこんな恭平なんかに…










住宅街に入った。




もうすぐで恭平の家。




「なぁ。綾香。」





そこで恭平が私に声をかけた。




私は恭平を見上げた。




「何?」





すると恭平の顔は夕日のせいか、赤くなった。





「あのな…綾香。」




「うん?」




「ごめん。」





恭平は一言そう言った。





でもなぜ恭平が私に謝るかなんてわかんなくて…





「なんで、…」






そんな私の口を塞ぐように恭平は道の真ん中で私にキスをした。






長かったので私は酸素を求め口を開けた。






すると…





「んっ…?!」





口の中に何かが入ってきた。





薬…?




すると同時に眠気が襲ってきた。





そして私の視界は…真っ暗になった。


















「もう無理やり…俺に気持ちを向けさせるしか方法はないよな…?」
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