病愛。【完】
こんな地獄のような日々はいつまで続くんだろう?




この部屋に閉じ込められてから3日。




ふとそんなことを考えた。





私、死ぬまでずっと恭平に閉じ込められたまま、この部屋で逝くのかな?






どうせならもっと明るいところで幸せを感じながら逝きたかった…









「綾香。」




学校から恭平が帰ってきたようだ。




そんな恭平をにらみつける私。





「寂しかったのか?大丈夫だ。今からちゃんと可愛がってやるからな?」





そう言う恭平は私にキスを落とす。




大嫌いな人の唇からは…何も感じなかった。





そんな恭平はもう消えかかっている、颯につけられたキスマークを鋭い目で見つめた。





恭平は私のこのキスマークを見るたびに機嫌が悪くなる。




そして。




「やっ…!!」






私の反対側の首にキスマークをつける。




たぶん1日に何回かやってるから…




私の首には恭平につけられたキスマークだらけ。





こんな自分の体も嫌になりつつあった。









そんな時、突然インターホンが鳴った。




恭平は舌打ちしながら私の頬にキスをすると





「すぐ戻ってくる。」





なんて言いドアを閉めた。






もう一生来なくていいのに。








私はそう心の中で呟いた。















「……っ」




私は消えかかっているキスマークをなでた。





私はここに閉じ込められて、気づいたことがあった。





それは…






「颯…っ」















私は、颯が好きだったんだということに。
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