病愛。【完】
颯side
授業後。
俺は、ある公園へと来ていた。
小さい頃、伊藤とよく遊んだ、思い出の公園。
「もうこんなにボロボロなのか…?」
そこは昔とは大違いの場所だった。
昔はもっと遊具が輝いていたのに。
こうして見ると時が経っていってるんだなと思った。
昔は仲良く遊んでた俺と伊藤も…
今では…
そんなことを考え始めた時だった。
俺のポケットで携帯が鳴った。
誰だ…?
着信だった。
かけてきたのは…
「真…?」
俺は携帯を耳に当てた。
「もしもし。」
『颯。』
「いきなりどうしたんだよ?」
俺が聞くと真は少し間を開けて
『綾香がもう学校に来ないってことは…知ってるよな?』
真はいきなりそんなことを言い出す。
「ああ…知ってるぜ?」
『理由は?』
「理由?」
『綾香がもう学校に行かない理由。』
「知ら、ない…」
俺がそう答えると真は一息ついた後、
『原因は恭平。綾香は…恭平にどこかで縛られてる。』
恭平…?
「伊藤が…恭平と…?」
そんな、嘘だろ?
恐れていたことが、本当に起こってしまった。
授業後。
俺は、ある公園へと来ていた。
小さい頃、伊藤とよく遊んだ、思い出の公園。
「もうこんなにボロボロなのか…?」
そこは昔とは大違いの場所だった。
昔はもっと遊具が輝いていたのに。
こうして見ると時が経っていってるんだなと思った。
昔は仲良く遊んでた俺と伊藤も…
今では…
そんなことを考え始めた時だった。
俺のポケットで携帯が鳴った。
誰だ…?
着信だった。
かけてきたのは…
「真…?」
俺は携帯を耳に当てた。
「もしもし。」
『颯。』
「いきなりどうしたんだよ?」
俺が聞くと真は少し間を開けて
『綾香がもう学校に来ないってことは…知ってるよな?』
真はいきなりそんなことを言い出す。
「ああ…知ってるぜ?」
『理由は?』
「理由?」
『綾香がもう学校に行かない理由。』
「知ら、ない…」
俺がそう答えると真は一息ついた後、
『原因は恭平。綾香は…恭平にどこかで縛られてる。』
恭平…?
「伊藤が…恭平と…?」
そんな、嘘だろ?
恐れていたことが、本当に起こってしまった。