彼のことが好きになってしまったんですが。
必死で隠そうとしたにも関わらず。
「大原さん?大丈夫?」
やっぱり不自然だったのか、江藤君に心配された…
でも、真っ赤になった顔を見られたくなくて、下を向いていたんだ、なんて言えるわけもなく。
「う、うん、走ったから暑くてさ。あははー…。」
なんとかごまかしてみたけど…。
私、嘘つくの下手だな。
とか思ってたら教室が見えてきた。
美海に怒られずにすみそうだけど…。
もう少し江藤君と話していたかったな…。