家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)
無理と諦めたら変わらない
「お疲れ〜神代さん、交換の時間だよ」
「後はよろしくね」
着ていたメイド服を脱ぎ、いつもの制服へとチェンジする。
やっぱ、こっちの方が安心するな〜。
メイド服の方が少し肌寒く感じた。
文化祭はこんな季節じゃなく、もうちょっと暖かい時期にしてくれたらいいのに。
用意した席はほぼ満席。
女子の笑顔がキラキラと輝く。
それに反して、男子の落ち込み度に苦笑い。
男子は裏方担当でホールよりも忙しそうだ。
「じゃあ、お疲れ様でした」
制服に着替え終わり、皆より先に教室を出る。
え〜と、巳波の教室ってどこだろ?
文化祭が始まる前にあらかじめ配られた配置図を除き込む。
クラスとかはわからないけど…第二校舎の人が開いてるものをしらみつぶしに見て行くしかないかな。
無茶苦茶だけど巳波の顔が見たいし、何より有言実行はあたしの目標。
良い告白をするにはムードというのも必要だって凄く前に買った雑誌にも確か…いや、きっと書いてあった!