家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)
こんなことなら素直に女子力でも上げておけば良かったかな?
あたしってただの面倒で気の強い女だし、男が好きな女の子のキャラってどんなのか…
わからない。
料理出来て、裁縫が得意で性格がよく、気が使えて気も合って…そんな人かな?
そんな人ってこの世界中に何人いるんだろ?
あたしは居ないと思うんだけど…。
でも理想の女性ってやっぱりお母さんのような人かな。
あたしは料理は人並みに出来るけど裁縫なんて得意じゃないし、気も使えない。
逆に迷惑かけちゃうぐらいだもん。
あーもう、あたしはあたし!
前みたいにネガティブになっちゃダメ!!
両頬を叩き、気合いを入れる。
よし、あたしは無敵、あたしは無敵。
誰もあたしに適うものなんていないんだから。
「行こっ」
気合いを入れた所で一歩踏み出す。
まずは、2年D組から。
第一校舎はA〜C組まで、第二校舎はD〜E組まででスムーズにいけば余裕で巳波のクラスに辿り着ける。
17歳ってことだけでも、知ってて良かったぁ。