家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)
バイト探しでのほほんと
「ふあぁ…よく寝たぁ」
文化祭から数週間が過ぎ、腰も無事に治りきった。
時刻は9時
今日は土曜日で、学校はないけど、バイトが入ってる。
土曜日とか休みの日は昼過ぎまで寝ていたいんだけど、そんなことしたらお金が足りなくなってしまう。
まだスヤスヤと寝ている巳波を横目に、パンをトースターで焼き、レタスとハムを乗せてマヨネーズを適量かけた。
あー、美味しい。
モグモグと適当なニュース番組を見ながら食べ終わす。
食べ終わった皿をキッチンのシンクの所に置き、コップ一杯の野菜ジュースを飲み干すのがあたしの日課。
あとはそこら辺にある服を適当に選び、ダラダラと着替え、バイト用のバックを持てば準備OK。
「いってきまーす」
巳波に向かってそう言えば、巳波は起きているのか、片手をあげた。
ふふふっ。
にやにやとした笑みが溢れる。
今の所、巳波とは以前と変わらず普通に接していて巳波もあたしを拒否はしていない。
あとは頑張ってアタックをしなきゃなんだけど……。
アタックって具体的に何やるの?
自転車のペダルを回し、バイト先に向かう中考えるのは最近巳波のこと。