家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)
「いやぁ、だってほら、柚鈴料理なんて出来ないじゃん?だから料理の出来るあたしは__」
「出来るけど」
「…え?」
「だから、出来るよ料理ぐらい」
随分と失礼だな。
料理ぐらいあたしも出来るし、毎日巳波と一緒に食べてるんだから作れるに決まってる。
何で小学生の頃からの付き合いの心にそんなこともわからないの!と言いたいくらい。
あれですか、親友だと思ってたのはあたしだけだったということですか。
「…え、本当!?料理出来たんだ柚鈴」
今初めて知ったみたいな心の表情にムカつきが膨れ上がる。
「今知ったとか言わないよね。心」
「バリバリ今知った」
「…殴ってもいい?」
もう、本当この子と友達で居るのやめよっかな。
「ちょっと、友達やめるとか怖いこと言わないでよ!」
「あれ?おかしいな、口に出したつもりなかったんだけどな」
「なにそれ!絶対確信犯でしょっ嘘だよね?友達やめるとか嘘だよね!?」
「あはは」
「どっち!?一番怖いから。笑うだけって、ねぇ!」
もう煩いなぁ。
友達やめるわけないでしょ。