家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)


そんなイケメン揃いなのか…。


興味があるって言えばあるけど、そこまで騒ぐ程でもないと思う。


兎に角あたしは巳波と自由行動がしたいんだ。


…でも、麒麟の幹部ってことは巳波も人気だよね。


それに巳波って誰しもが見惚れてしまう程整った顔立ちだし。


もしかしたら、今騒いでる女の子達の中にあたしと同じように巳波を想っている人がいるかと思うと落ち着かない。


あぁ!!


あたしってこんなにネガティブだった?


もっと自由に生きてきたはずなのに。


ムカムカする。


悩んでる暇なんてない。


行動しないと何も始まらないことはあたし自身がよくわかってる。


「…ではこれで開会式を終わりにします」


生徒会の人の声が響き、先生の誘導により皆教室へ戻っていく。


いつ言おうか、LINEでも…


って、あたし巳波のLINE知らない…。


連絡手段ないじゃん。


…馬鹿だあたし。


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