好きじゃなくてもいいよ
告白
「あんたのことは好きじゃない。これから先好きにもならない。それでも良い?」
低く響く甘い声が、それとは対称的に冷たい言葉を吐く。
彼は、いつもこうして彼に思いを寄せる相手を絶望に陥れる。
そして私はその度に安堵したのだった。
彼は…翔は誰のものにもならない。
彼の心は誰も手に入れる事はできない。
それは…彼の心に、決して手に入らない女性が住んでいるから……。
「由梨、おはよー!!」
バシン!!
気持ち良い程に大きな音と共に、背中に凄まじい衝撃が走る。
今まさに校門をくぐろうとしていた私は、前のめりになり危うく転びかけた。
「…めぐ、痛いんですけど!?毎朝毎朝…もう!!」
私が怒っているのに、親友のめぐはアイメイクばっちりの目を細めてゲラゲラ笑っている。
「ごめーん!!優しい由梨様、許して~!!」
笑いながら言われても全く謝られてる気はしない。
それでも私がプッと吹き出してしまったのは、めぐの憎めない性格のせいだ。
金髪に近い髪がゆるふわにセットされ、潔いくらいのギャルメイクに、キレイにネイルされた爪。
どこからどう見ても。
だれがどう見ても。
めぐはギャルだ。
でも、めぐは誰が相手でも態度を変えない。
明るく前向きな性格のおかげで、めぐは友達が多いのだ。
地味な人からヤンキーみたいな人まで、その友人の幅は広い。
私も見た目だけはギャルだけど…実は臆病で、悲観的な所がある。
違う二人だからこそ、私とめぐは親友と呼べる関係にまでなれたのかもしれない。
低く響く甘い声が、それとは対称的に冷たい言葉を吐く。
彼は、いつもこうして彼に思いを寄せる相手を絶望に陥れる。
そして私はその度に安堵したのだった。
彼は…翔は誰のものにもならない。
彼の心は誰も手に入れる事はできない。
それは…彼の心に、決して手に入らない女性が住んでいるから……。
「由梨、おはよー!!」
バシン!!
気持ち良い程に大きな音と共に、背中に凄まじい衝撃が走る。
今まさに校門をくぐろうとしていた私は、前のめりになり危うく転びかけた。
「…めぐ、痛いんですけど!?毎朝毎朝…もう!!」
私が怒っているのに、親友のめぐはアイメイクばっちりの目を細めてゲラゲラ笑っている。
「ごめーん!!優しい由梨様、許して~!!」
笑いながら言われても全く謝られてる気はしない。
それでも私がプッと吹き出してしまったのは、めぐの憎めない性格のせいだ。
金髪に近い髪がゆるふわにセットされ、潔いくらいのギャルメイクに、キレイにネイルされた爪。
どこからどう見ても。
だれがどう見ても。
めぐはギャルだ。
でも、めぐは誰が相手でも態度を変えない。
明るく前向きな性格のおかげで、めぐは友達が多いのだ。
地味な人からヤンキーみたいな人まで、その友人の幅は広い。
私も見た目だけはギャルだけど…実は臆病で、悲観的な所がある。
違う二人だからこそ、私とめぐは親友と呼べる関係にまでなれたのかもしれない。