お前の居場所は俺んとこ




「冗談じゃないって言ったら?」


そういうとりゅうは、手の力を緩め、再び手に力を入れた。
私たちは、少し動くとキスできる距離にいる。


「どうしたの?」


「……いや、なんでもない。」


少し間があって、りゅうは答えた。
そして、手を離す。


「さっ、帰るか。」


「うん。」


私たちは並んで、歩き出した。



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