お前の居場所は俺んとこ
出発
流れるように月日はたち、ついに淘汰が海外へ行く日。
今日は夏休みの最終日。
だから、淘汰が学校の子たちに会えることはない。
「いつも淘汰が隣にいたから、3年もいないなんて考えられないよ。」
「俺も。
梨依がそばにいない日が3年も続くと思うと、
どうにかなっちゃいそう。」
「でも、離れてても気持ちは繋がったままだよ?」
「んなの、あたりまえ。
あ、毎日電話するから、覚悟しとけよ。」
「うん。待ってる。」