お前の居場所は俺んとこ
「わかったわ…。
もう、私はなにもしないわよ。
あなたたちの邪魔もしない。
お見合いも、もう無理にさせない。
外出も自由にする。
だから、私のこと、助けていただけるかしら?」
お母様は、昔に見せた笑顔を、私に向けてくれていた。
「ええ、もちろんです。
全力でサポートいたしますよ。」
「そう、ありがとう。
だったら、正式に断っておくわ。柏木様との婚約のこと。」
「ありがとうございます、お母様。
では、そろそろ失礼いたします。」