お前の居場所は俺んとこ




「梨依、泣かないで。
僕がそばにいてあげるから。」


「……うぅ…ひっく……りゅう……。」


その日はりゅうの家に泊まった。

私は泣きつかれて、すぐに寝てしまったけど、
りゅうは私が心配で、なかなか寝付けなかった、って聞いた。



そしてお葬式の日。
それまでは、一切お父様を見ることはできなかった。

やっと見られたお父様の姿に涙を流していると、
お母様が、怖い顔で私の前にやってきた。



< 363 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop