●全力妄想少年●
振り返るとそこには、まさにこの家に住む隣のクラスの中西さんが、玄関に立っていた。
中西さんはメガネ女子として一部男子から熱烈な人気があるが、僕は怖そうな子だなと密かに恐れていた。
「ママがね、毎朝家の周りをじっと見ている男の子がいるって言うから……見にきたんだけど……小林くんだったんだ」
中西さんはそう言って、メガネ越しに不審そうな目つきで僕をじろじろと見てきた。
無理もない。
僕と中西さんは近所ではあるが同じクラスになったことがなく、話すのは今日がほぼ初めてに近かったから。
中西さんはメガネ女子として一部男子から熱烈な人気があるが、僕は怖そうな子だなと密かに恐れていた。
「ママがね、毎朝家の周りをじっと見ている男の子がいるって言うから……見にきたんだけど……小林くんだったんだ」
中西さんはそう言って、メガネ越しに不審そうな目つきで僕をじろじろと見てきた。
無理もない。
僕と中西さんは近所ではあるが同じクラスになったことがなく、話すのは今日がほぼ初めてに近かったから。